特殊な形状の軸を無電解ニッケルメッキ|小さな穴も確実に処理
無電解ニッケルメッキ
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加工内容
素材 鉄 めっきの種類 無電解ニッケルメッキ めっきの研磨工程 なし 素材の性質 耐食性・均一性 地域 東大阪市 業界 金属加工メーカー 使用用途 軸 製品のサイズ 外径44mm×55mm 数量 850個 -
今回の加工事例
今回は、東大阪市の金属加工メーカー様からのご依頼で、鉄製の特殊な軸を無電解ニッケルメッキ処理した事例です。9年以上長年お取引のある会社様から無電解ニッケルメッキ処理の新規ご依頼
ご依頼頂いたお客様は、従来からお取引のある方で、一番最初の取り引きから、9年以上と長年お付き合いさせて頂いています。 無電解ニッケルメッキをはじめ、ニッケルクロムメッキ(三価)、研磨加工など、さまざまな加工処理を、これまでご依頼頂いてきました。 もともとは、他のメッキ加工業者へメッキ処理を依頼されていたものの、鋳物製品のメッキ処理が求める品質通りのものが納品されないため困っておられたところ、当時の他の取引先から当社を紹介されて、取引に至りました。 9年間、製品の品質にご満足頂いている信頼感からか、今回、新商品についても新規でご依頼頂きました。特殊な形状の細部に注意して無電解ニッケルメッキ処理
今回メッキ処理を行った製品は、鉄製でごく一般的な材質であり、また、製品そのものは非常によい状態で納品頂きました。 そのため、処理として気を付けた点は、細部の形状のみ。 メッキ処理を行う軸には、軸先と反対側の台部分に、同じ大きさの小さな穴がありました。 こちらの穴を意識して処理しないと、脱脂が不十分になり、メッキ不良が起きることが懸念されました。 無電解ニッケルメッキ処理は、メッキ処理する前に「脱脂処理」と呼ばれる、金属に付着している脂分を処理する前処理工程があります。 この脱脂工程で、小さい穴の部分まで、薬液でしっかりと処理されてない場合、脂分が残ったままでメッキ処理することとなり、正常な反応が妨げられる可能性がありました。 そこで、念には念を入れて、小さな穴の部分までしっかりと脱脂処理されるよう工夫し、膜圧8~10μm程度で無電解ニッケル処理を行いました。メッキ処理を行う前にしっかりと懸念点をつぶしておく
このように、当社では新規の製品で、かつこれまでメッキ処理したことのない形状のものをメッキ処理するケースがあります。 その場合、メッキ処理前に製品の状態を観察することはもちろんのこと、製品の形状から発生するかもしれない問題は、どんなに小さなことでも未然に防ぐように対策を取ります。 正式に量産する前には、お客様と綿密に打ち合わせ、サンプルテストも実施させて頂き、求める品質をご確認頂いてからメッキ処理しております。特殊な形状のメッキ不良にお困りの方はご相談ください
今回の無電解ニッケルメッキ処理は、1ロット850個をお急ぎでなかったため、注文から2週間程度で納品させて頂きました。 当社、植田鍍金工業へは大小さまざまな大きさの商品や、他では見たことのない特殊品など、多くの製品でメッキ処理のご依頼があります。 今回の事例のような、細部に配慮の必要な無電解ニッケルメッキ処理をはじめ、ニッケルメッキ、ニッケルクロムメッキに豊富な実績がございます。 特殊な形状によるメッキ不良にお困りの方は、ぜひ一度、植田鍍金工業までご相談ください! -
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